暑い毎日、仕事は汗だく、稽古も汗だく!
ども、斎藤です。
今回はタイトルからお察しのように苦戦してます。
のっけから白状すると、そもそも演出が得意ではありません。
役者で出来る事の半分も出来ません。
経験値を数値化して、役者を100とすると演出の経験値は10を下回ります( ̄◇ ̄;)。
じゃあやるなよ!
そりゃまぁ、そうなんですけどね。
でも、やらないと出来るようにはならないわけです。何にもしないで出来ないものが、ある日突然出来るようにはならないわけですから。
だから、やるしかないんです!
そういう意味では、毎回のたうち回って苦しんで、本番観て、人知れず涙したりして。
役者をやっているだけでは決して味わえない感情を正も負も、これでもか!と急激に経験しています。
まだまだ駆け出し演出の斎藤には全てが新鮮です。
で、本題戻って何に苦戦しているかと言えば。
自分が伝えたいイメージや身体の動き、台詞の感情を上手く伝えられない。
これです。基本的に演出と役者はイメージを共有しないといけません。
演出は、この役をどう演じて欲しいのか。
役者は、この役をどう演じたいのか。
すり合わせて、最終判断を演出が下します。
ここで、役者は演出のどう演じて欲しいのかを正確にイメージ出来ていないと、迷走を始める事になります。
明るく演じて欲しいと言ったところで、個人差がありますし。明るさの質というものもあります。
無知の明るさなのか。
ポジティブの明るさなのか。
悲しみを隠した明るさなのか。
一口に明るさを求めても、そう簡単にニュアンスは伝わらないものです、、、。
そんなわけで、おしゃべりは得意だが、内容がうっすい斎藤は自分の伝えたいニュアンスが上手く伝えられずに、ただヤキモキするんです。
そしてさらに難しい事にそのニュアンスを上手く話せたとしても、役者に理解されない事もあります。
これが地獄のように難しい!!!
役者も一人一人、異文化を持つ生き物です。
理屈で言って理解する人、擬音と感性で理解する人、実際のシチュエーションを体感して理解する人、映画やドラマのワンシーンを想起して理解する人。などなど。
色んなタイプの役者さんがいらっしゃいます。
その役者に合った伝え方をそれぞれ模索しながら稽古に励んでいます。
そして理解してもらったら、今度はそれが出来るようになる練習方法まで提案します。
何でそんなに気を遣うかね?
確かにその通りなんですけど。
出来ない状態を放置して、ただ回数をこなす稽古にはしたくないんです。
出来ないものが出来るようになる稽古にしたいのですが、そんな簡単に心と身体は急激な変化はしません。
だから一日一歩、自分でも目標を持って稽古にのぞんでいます。
残り1ヶ月!一日一歩、前へ進み続ける稽古場にしたいものです。
斎藤直人
最近のコメント