本番まで残り一ヶ月です。
ついにここまで来たか、という感じです。
ども!忙しさのピークを迎えた焦る演出斎藤です。
夏場ということで、思った以上に体力的にはキツイ時期です。
稽古場にエアコンなんつーもんを入れる経済的余裕のない我々一同は、噴き出る汗をぬぐい、ただ耐えるのみなのです。
稽古内容も基礎練を短くして、台本稽古をメインでやってます。
具体的に言うと、動きつけ、なるものをやってます。
この台詞でこう動き、相手の台詞でこう動く、と演出が役者と相談しながら、舞台上の交通整理をするわけですな。こうやってシーンをつくってるんです。
これがまた地道な上に時間がかかるんですよ。
全ての台詞で動く訳じゃあないですが、割と攻撃的な台詞が多いので、必然的にバタバタ動く事になります。
座ってやった読み合わせでは成立していたのに、実際の空間に立って、動きながらやると成立してない、なんて信じがたいことがザラに起こります。
おーまいがっ!( ̄◇ ̄;)
そんな時は潔く以前のプランをブン投げ、新しいプランをその場で考えながら、シーンをつくるのね。
これが、しんどい(笑)。
動きを覚える役者も、もちろんしんどい。
役者は台詞も動きも覚えなきゃいけないんですね。
前回のブログの和花子風に言うと
台詞も動きも入れなきゃならないんです。
これが難しいんですねー。台詞も動きも機械的にただ覚えて再現すればいい訳じゃないですから。
覚えた言葉と動きに自身が感じた感情をのせて、舞台上で今起きている事を、体感しながら役者自身がその場を生きるのね。
これはあたくし個人の求める一つの理想形ですが、なかなか辿り着くには遠い道のりなのです。
みんな日中は普通に働いて、夜は稽古です。
プライベートの空いた時間で台詞や動きをイメージしながら覚えて来る訳です。
きっとお芝居なんかしてなかったら、家でテレビ見ながらお酒をのんだり、友達と遊びに行ったり、家族とお食事したり、寝たいだけ寝てたりしてるわけです。
そういった日常の楽しみを削り落として、わざわざ稽古場に集まり、汗をかき、一喜一憂しながらシーンをつくる。
単純に敬意を覚えますね。
と、ぼちぼち
なげ~よ~。
内なる声が聞こえてきました。
次回にあたくしにブログが回って来た時には公演は終わり、事後処理に駆け回っていることでしょう。
どんな公演になっているのか、見当もつきません。
当日に演出が出来る事はただただ成功を信じ祈るのみなのです。
台詞を忘れようが、噛み倒そうが、間違えようが、本番は確実に終わります(笑)。
願わくば、どんな出来になろうとも、演じる人、関わった人、観に来てくれた人、全ての人に前向きな何かを残してくれるような機会になれればいいな。
そんな祈りにも似た願いを託して、本日はここまで!
斎藤直人
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