映画のある暮らし

こんばんは、露久保です。

私は庄内に来てから、映画をよく観に行くようになりました。
一時期「シン・エヴァンゲリオン劇場版」を6回も観たこともありましたが、関東に住んでいた頃は基本的に年に1,2回程度しか映画館に行きませんでした。

しかし、最近では1か月に5本くらい観るようになり、映画は心の平穏にとって必要不可欠の存在になっています。

家の近くに鶴岡まちなかキネ(https://machikine.net)があるのが大きな理由で、ミニシアターならではのマイナーだけど上質な映画を楽しんでいます。
現実世界から隔離されたような、映画館独特の真っ暗な空間がとても好きになりました。


ここ最近観た映画の中で心に残り、また演劇に関係のある作品を紹介します。
それは、「リバー、流れないでよ」です。


京都を拠点とする劇団「ヨーロッパ企画」によるオリジナル長編映画の第二作目で、冬の京都・貴船の老舗旅館を舞台にした、繰り返しの「2分間」にハマってしまった人々のタイムループコメディです。

観た後の率直な感想は、2分間きっちりを一発撮りでよくやり切ったなという感嘆の気持ちです。
時間にぴったり合うように、試行錯誤しながらセリフも微修正が加えられたみたいです。

場面転換や時間経過のシームレスさが特徴的で、映画というよりも映像化した演劇に近い作品なのかなと思いました。
個人的には藤谷理子さん演じる主人公のミコトが、観ているうちにどんどん愛おしくなってきて、最後には好きになってしまうくらいとても魅力的な役でした。


映画館で観た際に特に印象深かったのは、たびたび聞こえる観客の笑い声です。
多くの人の笑い声が何回も聞こえるという、ああいう映画体験は初めてで、ちょっと幸せな気持ちになりました。
エンディングに流れる、くるりの「Smile」も含めて、観終わった後に心があたたかくなる作品です。

配信されているので興味があれば是非ご覧ください!