演劇って救いだったな

こんにちは、佐藤成美です。

先日の寒波も落ち着いて、このまま春が来るのかと思いきや、もう一度大きめの寒波が来ると聞いて怯えている今日この頃。
風邪など引かれていませんでしょうか?

※今日はたぶん長くなります&書きたいことが取っ散らかる予感しかありません&申し訳ありません
(もはやこれは私の脳の整理のために書いているのでは・・・?)


先日ですね、酒田東高校と酒田西高校の演劇部の合同公演が開催されました。
上演されたのは「Light along」。
そう、初演を劇団ぱんだで8年半前に上演したあの作品です。



コロナ禍前に劇団ぱんだで再演しようかなんて話していたこともあり、今回上演されたのは内容が初演から少し改訂されたものですが、大筋はそのままのお話です。

実は私、これまでやってきた作品の中でこの「Light along」が一番好きなんです。
自分が演じた作品を誰かがやっているのを観るのは初めてだったので、それだけでも不思議な感覚だったんですが、、

観られて本当に良かったです!!

ところどころに演劇部の皆さんの生の感情が感じられて、すごく温かい気持ちになりました。

「あ~、そうだったなぁ、このシーンはこういう気持ちだったよな~」

とか、

「ここでぶつかるのは結構体力使うよね」

とか。

観れば観るほど私の感情がかき混ぜられて、色んなことを思い出しました。
あの子と共演してこの作品をやったらどうなるんだろうとか、考えちゃいますよね(笑)

私が一年間劇団での活動をお休みすると決めたこのタイミングで、この作品を、しかも高校生の後輩たちが上演してくれたことにものすごい意味がある気がします(私の人生において)。

この場を借りて御礼申し上げます。
高校生の皆さん、心がこもった素敵な上演をありがとうございました。


一年劇団を休むと決めて、この上演を見たからなのかは分かりませんが、最近思い出したことがあります。

そういえば、私にとって演劇って「救い」でした。

昔このブログの記事でも書いたことがあるんですが、高校時代に家庭の事情で進みたい進路に進めない(進三連発!笑)ことが決まって途方に暮れていた時、その頃仲良くなった演劇部の同級生に見学を勧められて音響のお手伝いをすることになりました。
あれは高校2年生の7月です。

同級生や後輩が目の前で演技をしているのを見て、「人前でこんな恥ずかしいことして何が楽しいんだろう?」と強く思ったのは今でも忘れません。

そこから地区大会を勝ち抜いたと思いきや県大会前に欠員が出て、県大会にして役者デビューをした後に、気づいたら正式入部していました。

進路のことで毎日、冗談抜きで毎日毎日辛い日々を送っていた中で、唯一その瞬間だけはその辛さを忘れられる楽しい場所。
それが私にとっては演劇部でした。

だから縋るようにして入部してしまったのかもしれません。
それが今につながっていると思えば、人生って本当に分かりませんね。

演劇に出会わなかったら、学校をやめていた可能性だってあるし、
あの日の放課後、演劇部の同級生に出会わなかったら、、
そんな風に考えると、きっかけってどこにあるか分かりません。


そして今、初めて劇団活動を休むと決めたからこそ見えてくるものもある気がしています。

私はこの前の高校生たちみたいに心を動かしながらお芝居がしたいし、観てくださる方の心が温かくなるような演劇を作りたいです。

実は今、仕事の面で見ても、高校生の頃に進みたかった進路に近いところに偶然居合わせています。
今になって、本当にやりたいことのために努力をする許しをもらった感じです。

なんかなぁ~、ここにきて人生リスタートというか、字面で説明するのが難しいんですけど、、
(納得するまで聞きたい人はいくらでも説明するので私に会いに来てください!笑)
色んなピースがうまいことはまっているタイミングだなーと思います。

14歳頃に目指したいと思った進路を色んな理由で目指せなくなった17,18歳。
あれから早13年が経ちました。

いつか演劇に救ってもらった恩返しができるように、一年劇団での活動を休んで力を蓄えたいと思います。