体験を語り、記憶を紡ぐ ~震災10年に想いを馳せて〜

“あの頃はまだ幼かったあなたも、
遠くから心配していたあなたも、
いっしょに10年前のあの日に想いを馳せてみませんか?
2021年の高校生が、今、読み返したい震災戯曲に向き合います。”


こんにちは青木です。
これは「震災高校演劇アーカイブ」というサイトの「3.11 ~震災戯曲で振り返る10年~ (高校演劇編)」(https://nabegenhp.wixsite.com/kokoengeki/3-11-%E6%88%AF%E6%9B%B2%E3%81%A7%E3%81%B5%E3%82%8A%E8%BF%94%E3%82%8B10%E5%B9%B4)にある言葉です。

《2月11日から4月11日まで配信イベントが行われています。動画の視聴方法はこちらから
https://nabegenhp.wixsite.com/kokoengeki/teket%E3%81%AE%E4%BD%BF%E3%81%84%E6%96%B9
別ページには一般団体のリーディングもあります。》




10年前のあの日、あなたは何をしていたでしょうか。


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私は米沢の学校に通う高校生でした。校舎の3階で授業が始まるのを待っていたとき強く揺れたのを覚えています。

米沢の震度は5弱くらい。


友達のガラケーのワンセグで、津波が太平洋沿岸に押し寄せる映像を見たような記憶があります。


学校へは電車通でしたが、電車は地震の影響で止まっていました。
米沢市内は送電線の関係?で停電しなかったのですが、それ以外の地域は停電し信号も消えていたため、学校の先生が運転するバスで同じ方面から通う生徒ともに家の最寄り駅まで送ってもらいました。


家も停電していたものの、ガスと水道は使えました。幸い、石油ストーブと豆炭コタツで暖を取れたため、一家全員リビングに集まって過ごしました。

明かりは懐中電灯、ろうそく、お墓参り用の提灯で取っていましたね。


外は雪が降っていて、とても冷え込んだ夜だったのを覚えています。

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私の直接的な震災体験はこれくらいです。
取るに足りない体験だなって自分でも思うんですけど、語ることって大事だなとも思って。


語ることで初めて伝わることがあるし、語ることで気づくものがある。
それって戯曲を通じた「語り」でもたぶん同じことで。


上のイベントに参加した高校生たちが「10年前の震災」について何か一つでも気づいたこと、学んだことがあるのなら嬉しい。





そして私たち大人は。


あの日に想いを馳せ、あの日のそれぞれの体験を語ることが、10年後の「今」を生きている私たちが「あの日」のためにできることだと思います。