ついに公演まであと2週間を切りました。
稽古場は少々バタバタしてますが、順調に進んでおります、ども、斎藤です。
稽古場の暑さに、毎日フラフラです。
前回公演は9月だったわけで、8月の稽古場とか冷房無しでよく乗り切ったよなぁ〜とか今更思うわけです。
稽古後にアイスとか差し入れしたら好感度爆上がりするんでしょうが、残念ながら斎藤にはそんな経済的余裕なんかないのです。
逆に自分だけアイス食べながら演出なんかしてたら、銀河の果てまで追放されるのだろうと思います。
稽古自体は演出プラン的に一通り、案を出し切った感じです。
後は、不具合をちょくちょく調整するのと、劇場入ってからのスタッフワークがメインのお仕事になります。
役者陣は、まだ台詞が安定せず、この時期には珍しくちょくちょく芝居が止まります。
こればっかりは、役者個人で消化してもらうしかないので、斎藤は黙って祈るのみです。
まだまだ台詞や動き、小道具の扱いに気を取られて、相手の台詞を聞いたり、状況を体感するには難しい状態です。
それが一番楽しい事なんですが、やはりそこまでには一筋縄でいかない難しさがあります。
是非辿り着いてもらいたいのだけど、、、期待して待ちたいと思います。
そんな中マグレなのか、どうか、急に何の前触れもなく、バシッと芝居がハマる瞬間が度々起こります。
ただの台詞の暗記大会から、確かにそこに役が生きている瞬間が生まれます。
演出としてはこういう瞬間が一番刺激的です。
「何だ!どうした!?何が起こったんだ!!」
プチパニックです。
落ち着いて、ゆっくりと役者に今のシーンが良かった事を伝え、自覚があったのか聞いてみるのですが
みんな、鳩が豆鉄砲くらったような顔で、
「さあ?わかりかねます」的なリアクションなのです。
まったくもって褒めがいがありません。
複雑な心境になります。
というのは斎藤も役者が本業の人種です。
今まで無意識で芝居が良くなるなんて事はないのです。
演出や共演者から「良かった」と褒めてもらえる時は、自分の中で意識的に変化を起こしているので
「そりゃそうだろな」
と自覚してます。
なので、無意識にあんなレベルまで超進化されると、認めたくないような、否定したくなるような複雑な心境になります。
ま、単に嫉妬しているだけなのですが。
あんなにゲラゲラ笑いながら稽古してて、一瞬でもあの瞬間に辿り着く事が出来るなら
普段斎藤が自分をギリギリまで追い詰めて最後に伸ばした一手で掴んだあの瞬間がなんだか虚しく感じてしまいます。
そんなモヤモヤした気持ちを感じつつ、演出としては少し感動して、その日安心して次の日同じシーンをやると、今度は、、、普通。
何だマグレだったのかぁと役者の斎藤は安心して、演出の斎藤はがっくりするのです。
なんか二倍疲れる、、、。
意識の変化か、無意識の進化か、どっちが優れているのか、斎藤の中ではまだまだ答えは出そうにありません。
とにもかくにも残り2週間!限界を、もうちょっとばかし越えて
今ここにいるメンバーにしか出来ない事を喰らい尽くしてもらおうと思います。
最後に斎藤の大好きな漫画から、斎藤の大好きな名言を紹介してしめたいと思います。
「才能は開花させるもの!センスは磨くもの!!」
分かる人には分かるシメになりましたね、申し訳ねぇです。
でわでわまた!
斎藤直人
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