朝日のような夕日をつれて

こんにちは。露久保です。

お盆休みは東京の実家に帰省していました。
その期間中に、鴻上尚史 作・演出の「朝日のような夕日をつれて2024」を観に行きました。

鴻上さんの演劇に関する本を読んだということもあって、楽しみにしていた作品です。



哲学的な表現も多く、サミュエル・ベケットの「ゴドーを待ちながら」をベースに複数の軸が絡み合って物語が展開されるため、理解の追いつかない箇所がいくつかありました。

ただ、5人の登場人物、役者から放出されるエネルギーがもの凄く、圧倒されました。
かなりの早いテンポで発せられた膨大な量のセリフ全てが、意味を置き去りにすることなく、しっかりと観客の耳に届いていました。

以前ある俳優さんの言っていた、「エネルギーの高い不安定な状態がエンターテイメント性を生み、人を感動させる。」という言葉が記憶に残っていたのですが、その事象を心から実感しました。



作品の最初と最後に展開される、Yellow Magic Orchestraの曲が流れる中での群唱は圧巻です。
この場面の高揚感は、自分の中でしばらく続きそうです。


また、部長=ウラヤマを演じた玉置 玲央さんの良く通る低い声がとても素敵で、ファンになりました。
玉置さんが出演される「柿喰う客」の公演もいつか観てみたいです。


今回得られた衝撃と感動を糧に、次回公演に向けて練習していきます!