あきた総文レポ

こんにちは、青木です!

先日秋田県で行われた、あきた総文演劇部門(全国大会)を観覧してきました!

私が観覧したのは7月30日(1日目)と31日(2日目)に上演された10校。

どれも素晴らしい作品ばかりで語り尽くしたいのですが、ここでは3校に絞って紹介します。

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①山形県立山形東高等学校
『ぼいす/のいず』(作:樋口琳子・山形東高校演劇部)※生徒創作

山形県勢、そして東北大会で観れなかったこともあり、一番のお目当てでした。

高校での友達作りに四苦八苦する元・中二病の主人公「麻美」。ある日、ワイヤレスイヤホン、もとい「おじさん」を手に入れるところから物語が始まります。

おじさん(イヤホン)です。おじさんから流れる音楽が麻美を勇気づけ、おじさんがきっかけとなって他者との関係が進展していく。始めはシュール極まりなかったけど、劇の終盤には「おじさん!おじさん早く来てくれ!」という気持ちにさせられました。創作脚本賞受賞おめでとうございます!

②鹿児島県立伊集院高等学校
『そのひとの名前』(作:上田美和)※顧問創作

1998年、熊本地裁に提訴された「らい予防法違憲国家賠償訴訟」の原告となった男性の半生を描いたノンフィクション作品です。

収容された療養所では園名という別名を強制された当事者たち。旧優生保護法下での強制断種。名前を奪われ、人生を奪われた人々の慟哭。戦後の日本で実際に行われていた現実。

らい病=ハンセン病患者への差別や非科学的な隔離政策があったことは知識として知っていました。
ですが、当事者の方が実際に受けた屈辱や苦しみ、そしてその感情までは知ろうとして来なかった自分がいたと気付かされました。終演後しばらくは呆然とし、席を立てませんでした。

優秀第二席、おめでとうございます。

③徳島県立城南高等学校『空席』
(作:村端七優)※生徒創作

今大会の最優秀校。

各々の理由で卒業式に出られなかった3人の生徒。卒業証書授与のため別日で呼び出され、1つの教室で出会う所から物語が始まる。

キャストは3人。3年生2人と2年生1人。
ステージ上には30組の椅子と机、そして1つの教卓。全て奥側に向けて並べられ教室を構成する。
音響は顧問の声が一度入るだけ。
照明は緞帳上がって最初の明転だけ。
役者は声を張らない。
ウケを狙うギャグも、オーバーなリアクションも、感動的な展開も、劇的な問題解決もない。

3人だけの静かな空間。3人だけの青春がそこにはある。

一言で言えば「異質」です。でも他の学校が派手な演出や、手の込んだ舞台セット、爆笑必須のギャグ、部員の数で押す演目を上演する中でこの異質さは間違いなく光る。
声を張らないのも演技。人がいない教室で声を張る必要などない。足音や観客の笑い声で役者の声がかき消される心配もない。
綿密に計算された舞台。

そして何より、キャストの子たちは全国出場した今でこそ3年生なってるけど、それ以前のブロック大会や県・地区大会では2年生と1年生でこの台本やってるわけで。どういう気持ちで脚本書いて演技してきたのか気になってしょうがない。

あと高校生当時の自分だったら、大会のこと考える前に部員の少なさで諦めてるだろうなって。そういう意味でもほんとすごいと思った。

城南高校さん、最優秀校でしたが国立劇場での東京公演は辞退するそうです。もう観る機会が無いのが本当に悔やまれる。

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久しぶりに高校演劇漬け出来て本当に楽しかった。次東北でやるのは何年後やろなー。
ではまた。

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この記事を書いた人

劇団ぱんだ団員。

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